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親なき後問題

「親なき後」だけではなく、「親ある今」こそが問題なのです。

障がいを持つ子供への支援は、多くの場合、その親が(特に母親が)おこなっている。

もし、その親自身が病気、認知症、死亡等によって子供を支援することができなくなった場合、誰が子供を支援してくれるのか不安は年を重ねるごとに増大する。これが「親なき後問題」です。そして、いまだに多くの不幸な出来事が、この「将来の不安」によって引き起こされています。

 「親なき後問題」は、障がいを持つ親にとって重要な問題であるにもかかわらず、あまり、取り組みがなされてこなかった。

 今やっと、成年後見制度を利用することによってこの問題の解決につなげていこうとの取り組みがなされています。

 

後見プラン」の作成

 

 本人の「最善の利益」を見出すためには、必要に応じて様々な専門家(医師、社会福祉士、弁護士、税理士等)と協議をして、「後見プラン」を作成するのがよいでしょう。

 「後見プラン」とは、親がいるうちに、本人の意向と親の希望を文章化し、それをもとに、親が生前していた役割を誰がするのかを決める遺言のようなものです。

本人の生い立ち、考え方、過去の病歴、体質、好き嫌い、趣味等を理解したうえで、本人、親族、専門家の意見を聞き集約したうえで、財産計画を中心に「後見プラン」を作成していく必要があります。

本人の意向を尊重し、不安のない安心できる環境を作ることにより、充実した将来をおくれるように、後見人は、親族、専門家とよく協議していくことが大切です。

 

 

 

 

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